胃もたれ沢 吐瀉夫の日常

ゲーム業界で働く社畜の僕が好きなものや、日々のあれこれを書いたり、気になったサービス・製品のレビューをしたりしてます。

【日記】ゲームが楽しくなくなったオッサンは主人公になれなかっただけだった【独り言】

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オッス!オラ吐瀉夫!

ゲーム業界で働く30代サラリーマン!

久しぶりにエモーショナル(?)でパーソナルな独り言を吐こうと思います。

今年、転職してからまさかの女性向けゲームタイトルに関わらせて頂いていて、この10年近く患っている自分の「ゲームを楽しめない」問題について考えてみる時間が増え、最近ある結論に至ったので、それをまとめようと思います。

ゲームにハマり、そして違和感を感じた10代の終わり

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よく、大人になるとゲーム離れする人が多いと聞きますが、その理由は様々なもの。

自分の場合は、そもそもがファミコン、スーファミ、PCエンジン、セガサターン、ドリキャスと歩んできた人間で、一番のゲーマーピーク時は高校生の頃でワンダースワンにハマっていました。

そもそもワンダースワンなんて皆知ってるのかな?

個人的には今のスマホと親しいゲーム機と思っていて、ネットに接続する機能や縦横両方のプレイスタイルがある革新的なバンダイ発のゲーム機でした。

その中でも、絵ではなく実写を取り込んだ縦持ちのノベルゲーム(ワンダースワンの中ではノベルシアターと呼ばれていた)シリーズに特にハマり、青春時代はほとんどワンダースワンに捧げ、インターネット黎明期だった当時、ワンダースワンのファンサイトによく出入りしていたものです。

驚愕白鳥さんとか懐かしい…。

ちなみにそんな僕が選ぶ平成イチオシゲームはこちらなので、気になる方は見てチョ

 そして僕がゲームに最初の違和感を感じ始めたのが18歳の頃。

PS2で発売されたバイオハザード4を発売日に買ってきて、チュートリアルをクリアするや否や、弟に渡しました。

これまでのバイオハザードシリーズと異なる、TPS感の強いゲーム性に違和感を感じたのかなと今では振り返ります。

フルプライスを払って、ここまで裏切られたのは初めてで強く記憶に残っています。

今でもバイオハザードシリーズは好きですが、ゲームはもうプレイしていません(笑)

その後もモンハンを遊ぶためにPSPを2台購入して、弟とモンハンにハマってたりしたものの、シングルプレイはまずやらなくなりました。

当時の僕がよく言うセリフは「2乙は俺の権利」でした。

ソロで一切プレイしないので、マジで足手まといなジャイアンだったと思います(笑)

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ゲーム業界で働きだして拡大した違和感

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20代前半まではモンハンを友人とたまにやっていましたが、20代半ばになると結婚、そしてゲーム業界で働くようになりました。

ゲーム自体は好きだったのですが、既にその頃からゲームはしなくなっていました。

入社当初は月額課金型MMORPGのプロジェクトにアサインされていましたが、ゲームのために最高のスペックのPCを用意し、ゲームをするユーザーの気持ちが分からず、廃ゲーマーの同僚達から知識を授けてもらっていました。

その後も同業他社に転職をしたりしつつも、ゲームに熱くなれない代わりに、仕事にはかなり打ち込んでいたので、出世してディレクターやプロデューサーになっていきました。

出張期間に遊ぼうと思って買ったPS Vitaも数回起動しただけで、遊ぶことはなくなり、支払う金額と楽しめる時間を考えると、”無駄”だと思うように。

一緒に買った「GRAVITY DAZE」の世界観は好きだったんですけどね…。

仕事では、ゲームの面白さを考えているのに、自分自身はゲームを楽しめない。

フルプライスで裏切られた経験と別の違和感がそこにはありました。

もちろん自分が担当してるタイトルはプレイしてるし、そこそこ面白い。しかし、それは明確に「自分が設計したものが意図した通りに動いていること」に対する”しめしめ”といった感情に基づいたものだった。

競合他社のタイトルも勉強のためにもちろんプレイするが、そこで感じる面白みはゲームスキームやマネタイズの仕組みについて”よく出来てるな”といったもの。

なぜこんなに、ゲームを純粋に楽しめなくなったんだろう、と考えるようになっていきました。

もう一つの違和感の正体

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奥さんと一緒に生活するようになってから、共通の趣味がイラストだったものの、二人とも趣味から引退気味だったため、新たに二人で時間を一緒に過ごすためにも海外ドラマや映画をよく見るようになりました。

最初に見始めたのはスーパーナチュラルシリーズでしたね。

懐かしい。今でも大好きなTVドラマです。2019年9月現在でまだ終了してないんだからゾッとする(笑)

共通の趣味を持つのは、価値観のすり合わせや、ディスカッション出来る良いものです。

これは今も続いていて、当時TSUTAYAでDVDを借りていたのが、現在はNetflixやAmazonビデオやPrimeビデオで見るようになって、当時はあまり見ていなかったアニメも一緒に見るようになっています。

もちろんマンガは幼少時代より引き続き見ていて、電子書籍で見ることが増えましたし、WEBマンガもよく読んでいます。

この時、ゲームより映画・ドラマやアニメ、マンガに時間を割いて熱中していることに気づきます。

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主人公になれなかった自分

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物語を横から見るのは好きだけど、自分で経験を積んで成長を体感する物語(ゲーム)に魅力を感じなくなっていたのです。

成長を体験したり、苦難を自分の力で乗り越えて問題を解決したいのではない。

主人公の成長する姿や、苦難を乗り越えて問題を解決していく様を見るのは好き。

つまり、自分が主人公になることに魅力を感じなくなったし、そこにモチベーション・価値を感じれなくなったのです。 

コスパと作業がネック

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もう少し掘り下げて考えてみると、具体的な原因が見えてきました。

どうやら原因は「成長を体験したり、苦難を自分の力で乗り越えて問題を解決するための時間」と「主人公の成長する姿や、苦難を乗り越えて問題を解決していく様を見るための時間」の違いでした。

つまり自分で主人公のレベルを上げたり、操作性に慣れてアクションの上達をしたり、シナリオを進めて謎を解いたり、ボスとの熱戦に挑んだり、そういったゲームのクリアにかかる時間は膨大なことでしょう。

どんなに短くても10時間でしょうか。長ければ20時間以上も当たり前でしょう。

ところが映画なら2時間で済むわけです。ほとんどのマンガや小説でも10時間以下かと。

そのかわりゲームには「自分で疑似体験する」という付加価値がありますが、その感動を味わうのに、映画の2倍の時間を取られるとなると腰は重くなるばかり。

ましてや20代半ばで結婚した僕は家族の時間、そして仕事に明け暮れてばかりだったので、余計にゲームから距離を取ることになったわけです。

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そんな自分でも楽しめるゲーム

ただし、個人的に一つだけ例外のゲームジャンルがある。

それはFPS(ファーストパーソン・シューター)。

僕はバトルフィールドシリーズが大好きなのですが、買ったらマルチプレイしかしません。初期装備は確かに弱いけど、気軽に非常にリアルな「戦場で戦う体験」を味わえます。

シナリオなんかいらず、その”体験”だけに1プレイ20分を使って、アドレナリンを分泌して目を覚ませることが出来るし、気軽にプレイが出来て、目的「戦場で戦う体験」を果たせる。

操作性がタイトルごと、反応がナンバリングごとでやや変わるため、一つのタイトルを長くジックリ遊んでいます。4年ほど前にPS4を買ったものの、バトルフィールド2本しか買っていません(笑)

フリープレイでソフトを毎月購入するが、プレイすることはない…。

FPSのマルチプレイは相手も味方も人間で、AIのようなヌルさは無く、倒せたときの達成感もあって、とてもコストパフォーマンス(時間と体験の費用対効果)に優れたゲームだと感じる。

ソーシャルゲームが売れている要素もこういった部分にあるのかもしれないと感じていて、時間を使ってプレイして、成長を実感できる仕組みがある。

お金や時間をペイして、数値(成長)を買っている仕組みだ。もちろんそうじゃないゲームもあるけど、個人的に脳死してポチポチして成長を感じられるゲームが広く受け入れられた(従来のコアゲーマー層には受けないが)のはそういった背景があるのだろうと思っている。

老兵の気持ち

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長々と語ってしまったが、自分がゲームを楽しめなくなった理由を綴ってみた。

かと言って、ゲームが嫌いになったわけではないし楽しめない分、映画やマンガ・小説に時間をかけているし、家族との時間も楽しんでいる。

ゲームをやり込んで楽しめるのは正直、羨ましい。

僕にはあんなに時間をかけられないし、そこは諦めた。

しかし、それだけの時間をかけて何かを成し遂げる体験は素晴らしいものだと思う。

主人公を引退し、老兵となった自分は、ゲームに熱く燃える勇者たちを微笑ましいと感じながら自分なりのゲームの楽しみ方を模索していこうと思った。

 

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