オッス!オラ吐瀉夫!
ゲーム業界で働くサラリーマン企画職!
この業界で働きだして10年ほど。
デバッガーのアルバイトからスタートしたキャリアも、いつの間にかディレクターやプロデューサーを経験し、しっかりとした中堅どころの人材になってしまいました(しまいました?)。
このあたりの話はこちらで語ってるので、興味のある方はどうぞ。
そこそこ長く働いてはきたものの、いわゆる企画職(この記事ではプランナー、ゲームデザイナー等を便宜上ひとまとめに企画職と記します)の方々とあんまり交流する機会が無いんだ…。
閉鎖的な業界であることに加え、僕が地方在住なのもあって、なかなか…。
あと、僕の知り合いのプランナーは結構みんな業界を去っていたりしますね(笑)
仲の良いエンジニアやデザイナーはみんなIT系企業に転職してしまった…。
いや…そりゃ僕もIT系企業のゲーム事業部で働くことが多かったので、WEB系とかへの転身も憧れたけどさ…。
結局ゲーム一本で生きているわけで。
それにエンジニアやデザイナーさんは勉強会・交流会あるけど、プランナーって少ないですよね。人見知りだから言ってもオドオドするだけだけど…。
なのでゲーム業界の人とはあまり交流することがなくなっている。
そこで、こんなことを呟いてたんですよ。
フォロワーさんのゲーム業界人にインタビューしてみたい欲が湧いている
— イモタレザワトシャオ (@tosakax88) 2022年5月11日
そうしたらフォロワーのゲームデザイナー ねこまるさんが軽~いノリで賛同。
いいっすね!
— ねこまる (@metalnekomaru) 2022年5月11日
ということで調子こいてDMして、ZOOM繋いで色々お話してきましたwwwwうひょwwwwおwwwww
ねこまるさんのゲーム業界のスタート
はじめまして、ねこまるさん!
こうやって話すのは初めてですね!
早速ですが、経歴をお話いただけますか?
はじめまして、トシャオさん。
自分はもともと東京のゲーム系専門学校のプランナー専攻コースで学んでいて、そこからコンシューマゲーム会社にインターンをしたのが始まりですね。
そして卒業後はサービス業の仕事に就きました。
いきなりゲーム業界から足を洗ってる!?
ねこまるさん、何故サービス業へ?
インターンして思ったんですが、この業界ってコミュニケーション能力が高い人が少ないじゃないですか。
うっ…過去のトラウマが…!wでも分かります(笑)
そして自分も同様に高くなかったんですよね…。
コミュ力が低い者同士で仕事すると大変じゃないですか。
だからコミュ力をつけるために接客業を経験した方が良いと判断して携帯電話の販売やパチンコ屋の店員などの仕事を2年ほどしていました。
新卒カードを捨てる勇気の凄さ…!ねこまるさんはヤベェ人です(笑)
未経験でゲームプランナーとしての就職
大胆な判断と行動力に感服です…。
そこからゲーム業界に戻るのって未経験の中途になりますよね。
大変だったんじゃないですか?
当時、Twitterで知り合ったプログラマーの方がUnityを教えてくれたんです。
その方と一緒にゲームアプリを一本リリースしました。
自分は仕様と実装(少し、エンジニア部分も担当)して、それを武器に就活したところ、無事にプランナーで中途採用されました。
またもや凄い行動力…!そして人にも恵まれている…!
学生時代に制作ではなく、いわゆるフリーの一般人が一本作って持ってくるのって凄いな…。
そして、無事ゲーム業界に入っていったんですね。
最初はどんなお仕事を?
スマホゲームタイトルに配属され、ガチャと設計から設定、他にもバナー周りの設定やイベントに登場するエネミーの設定を担当していました。
あとはイベントのタイトルからストーリーを考えたりですね。
ここでは1年ほど働いていました。
おお、僕も最初のスマホゲーではほとんど同じことやってました。
転職、そしてエンジニアへの道へ
その後、半年ほど別のIT系大手子会に移り、新規タイトルの立ち上げに参加しました。
半年ほどでそのタイトルの開発は頓挫してしまったのですが、エンジニアさんからプランナーへの不満というか愚痴のようなものを聞いて、プランナーも技術的な知識が必要だと感じるようになりました。
新規タイトル開発頓挫は残念…しかし、その不満については耳が痛い話ですね…(苦笑)
ええ、だからこそ自分でも知識を身に着けたいと思ってエンジニアになろうと思いました。
自分は過去にUnityでのアプリ開発でC#でのプログラミングを経験していたのもあって、IPソシャゲタイトルのチームに未経験のエンジニアとして転職することに成功しました。
そんなことある?
行動力も凄いけど、普通は未経験のエンジニアってそんなに通らないイメージだけど…やっぱり現物(アプリ)を作ってるってのはデカイ。
それはすごいですね…!
プランナーからエンジニアへの転身は大変だったんじゃないですか?
大規模なタイトルだったのでプログラムを読み解くのが大変でした。
でも結局、僕にとってはエンジニアの仕事も、面白いものをユーザーに届けるための手段でしかないんです。
エンジニアでありながらも、こうしたほうが良いなどの意見を言う姿勢を評価していただけて、プランナー時代よりも評価が高かったですね(笑)
確かに…。全員が全員ではないんですが、エンジニアさんで自分の領域気にせずにゲームデザインについて発言してくださる人は多くはない印象ですね。
そしてそれは企画職として、とても助かる…!(ほんとは企画で全部負わなきゃいけないのは分かっているが)
その後もいくつかの会社でエンジニアとして働きました。
Cocos2d-xを使って某IPタイトルの海外版をリリースしたり、某社でスマホゲームアプリのPC版へ移植をしていました。
ああ、そのタイトルの会社は僕も一時期働いていました。
僕は一ヶ月で辞めましたけど(笑)
その会社で技術力を評価され、ゲームを作りやすくするツール開発などを行う技術部門に異動することになりました。
エンジニアとしての技術力を評価していただけたことは大変うれしかったのですが、システムを作るためにエンジニアになったのではなくて…。
自分はやはりエンタメを作りたかったので退職することとしました(笑)
おお、また大きな決断。そして、終始徹底したエンタメへの愛を感じます。
僕はやっぱりずっとエンタメを作って届けていきたいんですよね。
ねこまるさんのエンタメ愛をひしひしと感じる…。
こういうゲームデザイナーの熱い話、たまにこうやって聞くと素敵だなぁと思うんだ。
そして現在へ
その後、カジュアルゲームを作る小規模な会社に転職しました。
他社のゲーム開発をお手伝いしたりしながら、自社開発をする会社でした。
そこで現在勤めている会社の仕事を受けるようになり、最終的に現在勤めている会社へ転職することになります。
なるほど。確かにそういう転職あるよな…。
自分は今のところないけど、協業先に転職する人、スカウトされる人聞いたことある。
そういえば仲の良かった元同僚プランナーも、実はもともとはその会社に営業に来てた営業マンだった…(笑)
今の会社ではどういう仕事をされているんですか?
今の会社はもともとゲーム会社でもないし、ゲーマーのメンバーもいないし、ゲーム開発未経験ばかりなんですよ。
そして入社の際に、直接言われたわけではないんですが、社長から「ゲーム開発未経験のメンバー達を育てて、基盤を作って欲しい」というニュアンスを受け取ったんですよね。
そこで自分がバリバリに動いてゲームを作るのではなく、メンバーのフォローに回ってアドバイザーという立場で、手を動かすのは未経験メンバー達に頑張ってもらって1年ほどでゲームを一本リリースできました。
1年で!?すごいですね…!!
そして自分で一人で企画もプログラミングも出来るのに、でしゃばらずフォローに回れているのも正直意外というか、これまでの話を聞く限り、マネジメントというよりはプレイヤーの印象が強かったので驚きです(笑)
やっぱり、社長の希望に答えたかったから、ですね。
社長の「エンタメを作りたい」という気持ちに共感しているので。
なるほど。「エンタメ」かぁ。
僕は、お客さんを楽しませたいから、ゲームを作っています。
その楽しませるためのエンタメの一つとしてゲームを捉えています。
だから職種や領域に拘っていません(笑)
もともとバンドをやっていたのもあり、今回はサウンド制作を担当しました。
やってみたらメンバーからの評判も良かったので(笑)
高校時代もCG系の学科だったので、3Dのモーションの作り方などをレクチャーしました。自分にはセンスはないですが、やり方は知っているので(笑)
そうなんですね!
マルチクリエイターじゃないですか…!
デザイン以外全部自分で出来るなんて…!
ほぼ全部自分で出来るとかずるい
完璧超人じゃんか…
今後について
今後はどうしたいとか、展望のようなものはありますか?
とりあえず現在は一本リリースが終わって、自分は新たな部署を立ち上げて、そこで新作のスマホアプリを開発中です。それとリリースしたゲームのSwitchへの移植もされたのでよろしくお願いいたします(笑)
おお!Switchに移植!
おめでとうございます!
そしてさっそく次に動き出されているんですね。早いなぁ…!
でも実は35歳を目処に起業したいんですよね。
今、一緒に個人制作しているデザイナーの友人と二人で。
そのための勉強を今の会社でさせてもらっています。ビジネスとしてどうなのかとか、プレゼンをしたり、ためになりますね。
起業まで考えられているんですね。
本当に行動力がある…。
今後もねこまるさんから目が離せない…(笑)
今日は沢山お話いただきありがとうございました!
また、お話聞かせてください!
はい!
是非よろしくお願いいたします!
様々な経歴とエンタメ愛の強いねこまるさん。
話し込んじゃって、想定していた時間をかなりオーバーしてしまった…(笑)
快くお話聞かせていただいてありがとうございます!
そんなねこまるさんのTwitterアカウントはこちら!気になる人はフォローしちゃおうぜ!
今回のこのインタビューめっちゃ楽しかったので、今後も色んな人に話を聞かせていただけたらと思っている…!
全然いいよ~って言う人にはDMで相談させてください(笑)
僕の気に食わない人じゃなければ、お話聞かせてくれよな!(上から目線)