胃もたれ沢 吐瀉夫の日常

ゲーム業界で働く社畜の僕が好きなものや、日々のあれこれを書いたり、気になったサービス・製品のレビューをしたりしてます。

【福島 正伸著】「メンタリングマネジメント」を読んでみて【書籍レビュー】

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オッス!オラ吐瀉夫!

先日、「メンタリングマネジメント」なるものを読んでみました。

以前から”メンター”、”メンティー”という言葉は、いくつかの企業で使っていたし、”メンター”とは心理的な師匠のようなものと認識していたが、今回この”メンター”、”メンティー”という関係性でのマネジメントを題材にしたこの書籍を読む機会があったので、感想をまとめようと思います。

「メンタリング・マネジメント―共感と信頼の人材育成術」とは

管理やコントロールでは人は育たない。リーダーが、手本を示し、信頼し、支援することで人は成長できる。

Amazonより引用

マネジメントを「部下に対して何を行うか」ではなく、「自分が何を行うか」 とした本で、結構斬新な内容だと感じました。

著者 福島正伸氏について

1958年東京墨田区生まれ。早稲田大学法学部卒業。コンサルタント会社に就職するも、同月退社。1984年株式会社ビーボード設立、代表取締役就任。1985年青年起業家協会設立会長就任。1988年株式会社就職予備校(現アントレプレナーセンター)設立、代表取締役就任。1989年日本青年起業家協会(旧青年起業家協会)会長就任。同年、国際青年起業家総会開催。旧通産省産業構造審議会委員をはじめ、各種委員を歴任。専門は、自立型社員による組織活性化支援、新規事業支援、創業支援(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Amazonより引用

経歴だけ見ると、現場で働いてきたように全然見えないが引っかかりますよね(笑)

こんな、大学出て新卒で就職した会社をすぐに辞めて起業した人のマネジメント手法なんてアテになるのか!と。

経営者のマネジメントって、現場とちょっと違う気がするのは僕だけかな。

ただそれでも経験上、経営者に魅力的な人が多いと思うのですけれども。

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書籍概要・要約

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■人材育成
①「人」は「人」が育てる
②事業を成功させるのか、事業を成功させる人を育てるのか
└中長期的に考えると、後者がいなければ会社は存続できない

■期待される人材
①自立型人材
②依存型人材
人は教育と環境で自立型人材にも、依存型人材にもなりうる。
管理しようとすれば依存型となる。

■自立型人材を育成するメンターの条件
①指導と育成の違い
②メンターの定義
③メンタリング・マネジメントとは

■メンタリングの行動基準
①部下の見本となること
②信頼することで信頼される
③支援の仕方

と、 こんな感じです。

もう少しあるけど、基本的な要件は上記といったところです。

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感想・評価レビュー

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思想としてはとても共感出来るものだし、実践したいと思える部分も多くあった。

僕も部下と上司ではなく、一緒に働く仲間として切磋琢磨していきたいし、お互いに刺激し合うことで、モチベーションをキープ出来ると思う。

最近思う社内のロールモデル不在や、リスペクトできる存在の欠如なんて自分の意識が、おこがましく思えて反省。ただのマネジメントの手法ではなく、どう働けば幸せになれるかといった方法が記された本だと感じた。

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しかしながら、これを読めば読むほど後半にかけて「幸せになることって大変だな」と気分が少し重くなったのも事実で、”仕事を通じて幸せになる”以外の方法はないものかと考えたりもしてしまった。

人生って難しいものですね。

この本では、すべての責任は自分にあるという考えが根底にあるが、ここまですべての原因を自分の行いによるものと定めると、いつか心が損なわれるのではないか。

仕事における自分の在り方をしっかりと認識しておくことが重要ではないか。

そう考えさせてくれた本でした。

 

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