他人への不満と自己コントロール

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どうも!オラ吐瀉夫!!

もうね、アホかと。バカかと。

今日の僕に言ってやりたいですね。仕事で溜まったストレスを、まるで排泄するかのように他人の悪口という形で垂れ流してしまった自分に。その瞬間はスッキリするかもしれん。でも、後に残るのは「なんであんなこと言っちまったんだ…」という、便秘後の下痢みたいな罪悪感だけ。最悪の気分です。

他人への不満をぶちまけている時間って、結局のところ、自分の人生の運転席を他人に明け渡しちゃってる状態なんですよね。「お前のせいで俺の機嫌が悪いんだ!」って、自分の感情のコントロール権を相手にプレゼントしちゃってるわけです。そんなの、あまりにもったいないじゃあないですか。

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」

使い古された言葉だけど、これほど真理を突いた言葉もそうそうありません。

他人という名の「外部要因」にイライラするより、自分という「内部要因」を動かして解決できることの方が、この世界には圧倒的に多いはず。

だからこそ僕は、「不満を感じたら、まず自分が動く」という思考を、息を吸って吐くのと同じくらい自然なレベルで習慣化したい。そう固く誓ったわけです。

今日は、そんな過去の僕のような「他責スパイラル」から抜け出し、自分の人生のハンドルをガッチリ握り直すための具体的な方法について、脳科学や心理学の話も交えながら、ねっちっこく語っていこうと思います。

 

なぜ僕らは他人のせいにしてしまうのか?脳に刻まれたバグをハックせよ

この脳が憎い…

そもそも、どうして僕たちはかくもたやすく「あの人が悪い」「環境が悪い」と、他人のせいにしてしまうのでしょうか。実はこれ、僕たちの性格が悪いとか、根性が曲がってるとか、そういう単純な話だけじゃないんですな。むしろ、人間の脳にデフォルトでインストールされている、ある種の「仕様」や「バグ」に近いものだったりします。

 

心を守るための「自己防衛機制」という名の盾

 

まず知っておきたいのが、僕たちの心には「自己防衛機制」という、いわば“心の安全装置”が備わっているという事実。これは、精神分析学の創始者であるフロイト先生が見つけた概念で、辛いことや受け入れがたいことから心を守るために、無意識に発動するメカニズムのことです。

その中の一つに「投影(投射)」というものがあります。これは、自分が認めたくない感情や欠点を、あたかも他人が持っているかのように思い込んでしまう心理作用のこと。

受け入れがたい欲求や感情が自分のほうにあるのに、他に責任があるように強調して責任転嫁すること。

(引用元:心理学講座>精神分析療法>防衛機制 寺子屋心理カウンセリングルーム

例えば、「仕事でミスをした自分」を認めたくないとき、「いや、あれはアイツの指示が悪かったからだ!」と責任転嫁することで、「自分は悪くない」と心の平穏を保とうとするわけです。これは自分を守るための本能的な反応なので、一概に悪いとは言えない。でも、この盾に頼りすぎると、自分の成長の機会を永遠に失ってしまうという、恐ろしい副作用があるのです。

 

都合のいい色眼鏡「根本的な帰属の誤り」

 

もう一つ、非常に厄介な心のクセが「根本的な帰属の誤り(Fundamental Attribution Error)」です。なんじゃそりゃ、って感じの名前ですが、要するにこういうこと。

他人のネガティブな行動を説明するとき、当人の性格や行動に焦点を当てすぎて、状況的な要因を過小評価する傾向、認知バイアスのことです。

(引用元:根本的な帰属の誤りとは|具体例をわかりやすく解説 - THEORIES

具体例を出すと、同僚が遅刻してきたら「あいつは時間にルーズな奴だ」と性格のせいにしがち。でも、自分が寝坊して遅刻したときは「目覚ましが鳴らなかったんだよ!」「電車が遅延しててさ!」と、状況のせいにする。

心当たり、ありませんか?(笑)

僕らは無意識のうちに、他人には厳しく、自分には甘いという、とんでもなく都合のいい色眼鏡で世界を見ているわけです。この「思い込み(バイアス)」の存在を知っておくだけでも、「おっと、今、俺は根本的な帰属の誤りに陥ってるな?」と、自分を客観視するきっかけになります。

つまり、僕らが他人を責めてしまうのは、心を守るための本能的な反応と、脳に組み込まれた思考のクセが原因。まずは「そういうもんなんだ」と理解することが、他責スパイラルから抜け出す第一歩なのです。

 

「他人を変える」が無理ゲーな理由を物理法則で考えてみた

無理だって。ハードル高杉。

「あいつのあの性格さえ直れば…」「なんであの人はこうしてくれないんだ…」

そうやって他人を変えようとすることは、RPGで最初の村の周辺でレベル上げもせずに、いきなりラスボスに挑むようなもの。はっきり言って、無理ゲーです。

なぜなら、他人はあなたとは全く別のOS、全く別のスペックで動いている、独立したPCだから。

あなたが見ている世界と、その人が見ている世界は、同じようで全く違う。育ってきた環境、読んできた本、付き合ってきた人間、成功体験も失敗体験も、何もかもが違う。その膨大なデータの積み重ねによって構築された、その人だけの「価値観」という名のプログラムで動いているわけです。

そんな他人のOSを、こちらの都合で書き換えようなんて、ハッキング以外の何物でもありません。そんなこと、できるわけがない。できたとしても、それはもうその人本人じゃなくなってしまいます。

物理法則で例えるなら、「作用・反作用の法則」みたいなもの。あなたが「変われ!」と強く押し込めば、相手も同じくらいの力で「変わりたくない!」と押し返してくる。エネルギーの無駄遣い以外の何物でもないのです。

壁に向かって「動け!」と念じ続けても、壁は1ミリも動きません。でも、あなた自身が数歩横に動けば、壁に見えていた景色は全く違うものになりますよね。

そう、変えるべきは相手という「壁」ではなく、自分の「立ち位置」なのです。

 

人生の主導権を取り戻す!「自分を変える」最強の習慣術5選

今こそ立ち上がるしかない

では、具体的にどうすれば「不満を感じたら自分が動く」という最強の習慣を身につけられるのか。僕が実践している、あるいはこれから実践しようとしている5つのステップをご紹介します。

 

ステップ1:不満の「実況中継」をやめる

 

まず、イラッとしたり、不満を感じたりしたときに、その感情をそのまま口に出すのをやめてみましょう。「あの野郎、ムカつく!」と叫ぶ代わりに、心の中で「おっと、吐瀉夫選手、現在アドレナリンが分泌されております。原因は〇〇さんの△△という言動。心拍数が上がり、眉間にシワが寄ってきました」と、客観的に自分を実況中継するのです。

感情と事実を切り離すことで、冷静さを取り戻し、衝動的に愚痴をこぼすのを防げます。これ、結構効きますよ。

 

ステップ2:「影響の輪」に全エネルギーを集中させる

 

これは、世界的なベストセラー『7つの習慣』で紹介されている考え方で、僕の人生のバイブルです。

物事には、自分ではコントロールできないこと「関心の輪」(例:天気、上司の機嫌、他人からの評価)と、
自分でコントロールできること「影響の輪」(例:自分の行動、考え方、発言)があります。

主体的な人は、努力と時間を影響の輪に集中させ、自らが影響できる事柄に働きかける。彼らの使うエネルギーは積極的なものであり、その結果として、影響の輪が大きく広がることになる。

(引用元:「影響の輪」と「関心の輪」とは?人生を好転させる主体的な生き方のポイント - HRドクター

他責思考の人は、常に「関心の輪」にばかりフォーカスして、「なんで雨なんだよ!」「なんで上司は分かってくれないんだ!」と文句を言います。でも、それに時間とエネルギーを使っても、何も変わりません。

主体的に生きる人は、自分のリソースをすべて「影響の輪」に注ぎ込みます。「雨が降りそうだから、傘を持っていこう」「どうすれば上司に伝わるか、資料の作り方を変えてみよう」と考える。

不満を感じたら、まず自問自答するのです。「これは自分の力で変えられることか? YESかNOか?」と。答えがYESなら、すぐに行動に移す。NOなら、悩むだけ無駄だと割り切って、さっさと忘れる。この仕分け作業が、人生の主導権を握る上でめちゃくちゃ重要になります。

 

ステップ3:超絶スモールステップで行動を変える

 

「自分を変える」というと、何かとてつもなく大きなことを成し遂げなければいけないように感じますが、そんなことはありません。むしろ、デカすぎる目標は挫折の元。

大事なのは、「赤ちゃんでもできるレベル」の小さな一歩を踏み出すことです。

例えば、いつも挨拶をしない同僚に不満があるなら、「挨拶をさせる」のではなく、「まず自分から、米粒くらいの声で『…っす』と言ってみる」から始める。それができたら、次はもう少しハッキリ言ってみる。

資料の作り方が雑な後輩にイライラするなら、「完璧な資料を作らせる」のではなく、「まず、『このフォントにするともっと見やすいかもね』と、たった一つだけ提案してみる」から始める。

この「ベイビーステップ」が、変化に対する心理的なハードルを劇的に下げてくれます。そして、小さな成功体験が次の行動へのモチベーションになるのです。

 

ステップ4:「もし自分が〇〇だったら?」思考実験

 

不満の対象である相手の立場に、強制的に自分をインストールしてみる思考実験です。

「もし自分が、あの後輩と同じ経験年数で、同じ量の仕事を抱えていたら?」「もし自分が、あの上司と同じプレッシャーと責任を負っていたら?」

そうやって相手の靴を履いてみることで、今まで見えていなかった背景や事情が想像できるかもしれません。「まあ、あの状況じゃ仕方ない部分もあるか…」と思えれば、不満の炎は少しずつ鎮火していきます。

これは相手を理解するためだけでなく、自分の視野を広げ、より多角的な視点から物事を捉えるための訓練でもあるのです。

 

ステップ5:自分へのご褒美タイムを脳に刻み込む

 

「今日は愚痴を言わずに済んだ」「不満を他責にせず、自分で一つ行動を変えられた」

そんな日があったら、徹底的に自分を甘やかしましょう。ハーゲンダッツでも、ちょっといいビールでも、サウナでも何でもいい。

「他責をやめて自責(自分の行動に責任を持つこと)で動くと、良いことがある」と、脳にポジティブなフィードバックを与えるのです。これを繰り返すことで、脳は「不満を感じる→自分が動く→快感」という新しい神経回路を構築していきます。これが「習慣化」の正体です。

 

過去の僕も、他人の愚痴ばかり言う醜悪な顔をしていた

思い出したくもない過去…

偉そうに語っていますが、何を隠そう、この僕、吐瀉夫も昔はひどい他責人間でした。

新卒で入った会社の直属の上司が、まあ、なかなかの人物でして(笑)。理不尽な指示は日常茶飯事、自分のミスは部下のせい。毎晩のように同僚と居酒屋に集まっては、その上司の悪口を肴に酒(本当は烏龍)を飲むのが唯一の楽しみでした。

でもある日、トイレの鏡に映った自分の顔を見て、愕然としたんです。そこには、不平不満を垂れ流し、眉間に深いシワを刻んだ、自分でも見たくないほど醜悪な顔がありました。

「俺、こんな顔して生きていくのか…?」

その瞬間に、ハッと我に返ったんです。上司の悪口を言っている時間は、確かに楽しいかもしれない。でも、その時間で俺の人生は1ミリでも良くなっているのか? 答えは明確にNOでした。

上司の給料が減るわけでも、性格が変わるわけでもない。ただ、僕自身の貴重な時間と精神がすり減っていくだけ。

「このままじゃダメだ。この環境で文句を言うくらいなら、自分が変わるか、自分がここから去るしかない」

そう決意してからは早かった。僕は、上司への不満をぶちまけるエネルギーを、すべてスキルアップと転職活動に注ぎ込みました。結果、僕はより良い環境を手に入れ、鏡に映る自分の顔も、少しはマシになった(と信じたい。ブスだけど)。

あの時の経験がなければ、今の僕はなかったと断言できます。

 

まとめ:人生のコントローラーは、いつだって自分の手の中にある

どうせなら楽しくいこうぜ

長々と語ってきましたが、結論は至ってシンプルです。

他人や環境は、天気みたいなもの。

晴れの日もあれば、嵐の日もある。それを僕たちの力でコントロールすることはできません。「なんで晴れないんだ!」と空に文句を言っても、雨は降り続けます。

でも、僕たちには「傘をさす」という選択肢がある。「レインコートを着る」という選択肢もある。「いっそ濡れて楽しむ」という選択肢だってあるかもしれない。

不満を感じたとき、それは「あなたはどう動きますか?」という人生からの問いかけです。他人のせいにして、雨が止むのをただ待つのか。それとも、自分で傘をさして、目的地に向かって歩き出すのか。

人生というゲームのコントローラーは、いつだってあなたの手の中にあります。他人に操作を委ねてはいけません。

この記事を読んでくれたあなたが、ほんの少しでも自分の人生のハンドルを力強く握りしめるきっかけになれば、僕はもう、嬉しくて庭を駆け回ってしまいます。

さあ、他人の悪口を言うその唇で、自分の未来を語りましょうぜ!