胃もたれ沢 吐瀉夫の日常

ゲーム業界で働く社畜の僕が好きなものや、日々のあれこれを書いたり、気になったサービス・製品のレビューをしたりしてます。

他人事のように感じていた遠縁の葬式に参加して思ったこと

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オッス!オラ吐瀉夫!

先日の朝、実家の母親から電話が鳴り叩き起こされた僕です。

電話の要件は、僕の兄の嫁の父が亡くなったから今夜が通夜、明日が葬儀だから出来れば葬儀だけでも参加してほしいとのこと。

うん、誰?

って一瞬なったんですが、兄のためにも、ということで参加。

兄のため、とか言いつつ僕は兄の連絡先も知らないし、兄の奥さんの名前も知りませんが…。

年末年始に顔は合わせることはあるので、もちろん顔は覚えています。

しかしながら、そのお父さんとなると一切顔が出てこない。

それもそのはず。

僕の結婚式は兄より5年ほど早かったので、顔を合わせたのは兄の結婚式で一度だけ。

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正直…「ああ、新しい革靴買わなきゃ。礼服もクリーニングに出さなきゃ。香典は…相場はいくらだ?とりあえず自分のお小遣いから出すか。」などとお金の話ばかり頭に浮かんで心まで貧しさを感じました(笑)

とりあえず時間がなかったので、本日朝9時に家を出て電車で移動。

車で行くと、往復の運転の疲労があるので電車で。

途中で靴を新調し、兄嫁の地元へ向かい母・弟と合流し葬式に参加してきました。

兄と落ち合うと、「わざわざすまんな」と少し疲れた様子。通夜から参加していたのだろうと察して、手間を取らせないように受付を済ませて、焼香を。

斎場には兄嫁のお姉さん夫婦とお母さんが既にいらっしゃっていて、丁寧に挨拶をされた。

よく知らない人の葬式って、温度差をどうしても感じてしまうものだなぁと思いながら、お孫さんのお手紙の読み上げや、お坊さんの話、兄嫁のお姉さんが行う親族代表の挨拶などをボケーッと聞いていました。

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5年以上に渡る闘病生活の末、ということだったらしく、さすがの僕もああ大変だったんだろうな。身内の方々もお父さんも本当にお疲れ様でした…と思うように。

あまりにも時間があるので、兄の奥さんの気持ちを考えたりしてみた。

30後半に差し掛かって、病気で徐々に体調が悪くなる父を不安に思い長い時を過ごし、ついぞ亡くなってしまったことへの気持ち…。

僕は15歳の時に、父を自殺で亡くしてしまった。

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倍以上の時間を過ごせたという羨ましさも感じるが、長い闘病生活の不安に耐える子供の気持ちは分からないものの、出来ることなら味わいたくない。

しかし、その時間の中で覚悟を出来るという点もある。

どっちが良いかなんて分からないけど、そうやって兄の嫁さんの気持ちを察しようと努めてみた。

そうしていると去年の夏、祖父の葬式を行ったことを思い出し、祖母が泣きながら祖父に話しかけていた場面を思い出した。

あの時は僕も耐えられなくて、ボロボロと泣いてしまったっけ。

祖父は亡くなる前にはどんどん体が弱くなり、ほとんど会話が出来ない状態で、しきりに「死にたい」と繰り返していた。

そんな祖父が遂にあちらへ渡ったということは、楽になれたのかなと。

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今回の葬式でも、お孫さんが「お空の上では、元気に歩けるし、目も見えるようになるとお母さんが教えてくれました。じーじもお空の上で楽しく過ごしてね。」とお手紙を読んだ時に、それを思い出してちょっとこみ上げるものがあった。

最初から最後まで他人事のように感じる部分があるのは否めないけども、自分にとって無関係・知らない人でも誰かにとっては大切な人であること。

だからこそ、関わる人それぞれを大切に思っている方がいると思うと、普段は興味がない人にも優しくなれる気がした。

いかんぞ。このままだと僕らしくない…何かオチが欲しい。

とりあえず葬式中に暇だったので弟と何本指が上がるか予測する手遊び『いっせーの』をやってたら母親に怒られました。

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