【必見】「相談する人、もう答え知ってる説」は本当?それってただの時間泥棒?心理学的に解説してみた

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どうも!オラ吐瀉夫!

突然ですが、誰かに相談を持ちかけたとき、心のどこかで「いや、もう答えわかってんだよな…」って思ったこと、ありませんか?

僕にはあります。なんなら、しょっちゅうあります。

恋愛の悩み、仕事の愚痴、今日の晩ごはんのメニューに至るまで。口から悩みを紡ぎ出している最中に、「あれ?俺、どうしたいか知ってるわ」と自己完結してしまうあの現象。そして、相談に乗ってくれている相手の優しい眼差しを見ながら、ふと我に返るわけです。

「これって、ただの壮大な時間泥棒なんじゃね…?」と。

相手の貴重な時間を奪って、自分の答え合わせに付き合わせているだけだとしたら、それはもう極悪非道な重罪人。市中引きずり回しの上、打ち首獄門に処されても文句は言えません。

今回は、そんな罪悪感に苛まれる僕ら「答え分かってるのに相談しちゃう族」のために、この行為の裏に隠された心理と、相談する側・される側双方の幸せな関係について、深く、そしてちょっぴりユーモラスに掘り下げていこうと思います。

この記事を読み終える頃には、あなたが誰かに相談することへの罪悪感が、少しだけ軽くなっているはずです。

 

なぜ人は「答えが出ているのに」相談してしまうのか?その心理的メカニズム

なぜ僕らはやってしまうのか

そもそも、なぜ僕たちは答えが分かっているのに、わざわざ他人の時間を拝借してまで相談という名の独演会を催してしまうのでしょうか。その背景には、いくつかの人間らしい、実に愛すべき心理が隠されています。

 

1. 自分の答えを肯定してほしい「承認欲求」

最も大きな理由がこれでしょう。自分の中で出した答えが「正しい」と信じたい。でも、一人で信じ込むにはちょっと自信がない…。そんなとき、信頼できる誰かに「うん、それでいいと思うよ」と背中を押してもらうことで、僕たちは安心して一歩を踏み出すことができるのです。

これは、自分の決断に社会的証明(みんなもそう思っているという安心感)を求める、ごく自然な心理です。いわば、人生のセーブポイントで仲間に「装備はこれで大丈夫かな?」と確認するようなもの。決して悪いことではありません。

 

2. 感情を吐き出してスッキリしたい「カタルシス効果」

悩みというのは、頭の中だけでこねくり回していると、どんどんネガティブな方向に膨らんでいく厄介な性質を持っています。そんなモヤモヤした感情を、言葉にして誰かに聞いてもらうだけで、心がスーッと軽くなる経験をしたことはありませんか?

これを心理学の小難しい言葉で「カタルシス効果」なんて言ったりします。カタルシス! なんか必殺技みたいでカッコいいですよね。食らいやがれ!俺の鬱憤!カタルシス・フラァァッシュ!!

…はい、すいません。取り乱しました。

要するに、心の中の感情を外部に排出することで、精神的な浄化が行われるということです。カウンセリングの世界でも重要視されている考え方ですね。

カタルシスとは、心の中に溜まってしまったネガティブな感情を開放(解放)することで、心に存在する重苦しい嫌な気分が浄化されることを意味します。

引用元: カタルシス - 心理学用語集サイコタム

答えを探しているのではなく、ただ感情のゴミ出しを手伝ってほしい。それが相談の正体であることも多いのです。

 

3. 話すことで思考を整理する「ラバーダッキング」

これは特にプログラマーの世界でよく知られている問題解決手法ですが、一般的な悩み相談にも通じる話です。

「ラバーダッキング」とは、解決しない問題について、机の上に置いたゴム製のアヒルのおもちゃに延々と説明するというもの。人に説明する体で話しているうちに、自分の中で問題点や矛盾、そして解決策がクリアになっていく、という現象を指します。

つまり、相談相手は極論、人間でなくてもいい(!?)。アヒルでも、壁でも、観葉植物でもいいわけです。ただ、壁やアヒルは「うんうん、それで?」と相槌を打ってくれません。だから僕たちは、温かい血の通った人間様に、アヒル役をお願いしているのです。ありがたや。

言葉にしてアウトプットする過程で、バラバラだった思考のピースがパチッとはまり、自分でも気づかなかった「本当の答え」が見えてくる。相談とは、そういう脳内整理の側面も持っているんですね。

 

結論:「聞くだけ」の相談は時間泥棒なんかじゃない!

許したらぁ!

ここまで読んでいただければもうお分かりでしょう。答えが決まっている相談は、決して一方的な時間泥棒ではありません。それは、「承認」「浄化」「整理」という、人間が前に進むために不可欠なプロセスであり、もっと言えば、人と人との信頼関係を深めるための重要なコミュニケーションなのです。

相談を持ちかけるという行為は、「あなたを信頼しています」というメッセージそのもの。そんな風に頼られて、悪い気がする人は(よほど忙しい時でなければ)少ないはずです。

もちろん、相談される側にも思いやりは必要です。では、どうすればお互いが気持ちよく「相談」というコミュニケーションを楽しめるのでしょうか。次章では、相談する側・される側、双方の心得について考えていきましょう。

 

デキる大人のための「相談コミュニケーション術」

できればスマートにね

お互いがハッピーになれる相談タイムを過ごすために、ちょっとしたコツがあります。これを意識するだけで、あなたの人間関係はさらに円滑になること間違いなしです。

 

相談「する」側の心得

  • 最初に目的を伝える: 「ちょっと話を聞いてほしいだけなんだけど」「アドバイスが欲しいんだけど」など、最初に相談のゴールを伝えると、相手も心の準備ができます。「ただの壁打ち(思考の整理)に付き合って!」と正直に言うのもアリです。
  • 相手の状況を気遣う: 「今、5分だけいいかな?」と相手の都合を尋ねる一言は、思いやりの基本。相手へのリスペクトを忘れないようにしましょう。
  • 感謝の言葉を忘れない: これが一番大事。話が終わった後、「聞いてくれてありがとう、スッキリした!」と笑顔で伝えましょう。この一言があるだけで、相手は「力になれてよかった」と温かい気持ちになれるものです。

 

相談「される」側の心得

  • アドバイスを急かさない: 人は基本的に自分の話をしたい生き物。相手が求めていないのに「俺だったらこうするね」とアドバイスを被せるのはNG。まずは相手が話しきるまで、じっくり耳を傾けましょう。これを「傾聴」と言います。
  • 共感の姿勢を見せる: 「それは大変だったね」「なるほど、そう感じたんだね」と、相手の気持ちに寄り添う相槌を打ちましょう。正論や否定は必要ありません。相手は安心できる味方を求めているのです。
  • 質問で思考を促す: もし何か手助けをしたいなら、「それで、君はどうしたいと思ってるの?」と質問を投げかけ、相手が自分で答えを見つける手伝いをしてあげるのがスマートです。あくまで主役は相談者本人なのです。

傾聴は、決して受身的で消極的な行為ではなく、相手に積極的にかかわろうとする能動的な行為であることから、積極的傾聴(active listening)とも言われています。

参考: 1 傾聴の基本的態度|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト

このサイトは厚生労働省が運営しているもので、働く人のメンタルヘルスに関する情報がまとめられています。傾聴の重要性についても詳しく解説されているので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

まとめ:相談は、答え合わせじゃなく「絆合わせ」だ

みんなで仲良くね

さて、長々と語ってきましたが、結論はシンプルです。

人が誰かに相談するとき、それは単なる問題解決や答え合わせを求めているわけではありません。自分の気持ちを共有し、受け止めてもらい、思考を整理し、そして「自分は一人じゃない」と確認したいのです。

それは、相手の時間を奪う行為なんかではなく、むしろ信頼という名のパスを交換し合う、尊いコミュニケーションのキャッチボール。そう、僕はそう思います。

だから、もしあなたが今、誰かに話を聞いてほしくてうずうずしているなら、罪悪感なんて感じる必要は全くありません。勇気を出して、信頼できる誰かに声をかけてみてください。

そして、誰かから相談を持ちかけられたなら、「信頼のパスが来た!」と思って、ぜひ温かい心で受け止めてあげてください。

大丈夫。きっと世界は君が思うより、ずっと優しいはずだからさ。

それでは、また!