胃もたれ沢 吐瀉夫の日常

ゲーム業界で働く社畜の僕が好きなものや、日々のあれこれを書いたり、気になったサービス・製品のレビューをしたりしてます。

【初就職】僕が新社会人になった頃の話をしようと思う【1年未満で退職】

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僕が新社会人になった頃の話

僕が新社会人になった頃の話

オッス!オラ吐瀉夫!

いやはや2019年度、始まりましたね。新元号も発表され、エイプリルフールも終わりましたが、新年度で一番ドキドキしてるのは新入生、新社会人といったフレッシュな方々じゃないでしょうか。

今やアラサー、働き盛りの社畜の僕ですが、こんな僕にもフレッシュな時期があったんですよ。

今回はそんな僕のフレッシュな時代、胃もたれ爽 吐瀉夫の話をしようと思います(爽やかになったでしょ)。

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僕が社会人になった時

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思い出すあの頃

僕は大学に行かず、高校を卒業して就職しました。

勉強は得意じゃなかったし、大学に進んだ兄をそばで見て、進学したいという気持ちもなく、子供の頃から好きだった絵で漫画家になりたいなぁ…なんて甘い夢を見た子供でした。

 

だから最初から僕にとって仕事は、やりたいことではなく、生活費を稼ぐ手段でしかありませんでした。

ちなみに就職試験は1社しか受けておらず、その1社が受かってそのまま就職というかたちです。

入社した会社はちょっと特殊な工場

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写真はイメージです

工場とは言っても、機械系じゃない特殊な工場です。

絵が好きだったのもあり、僕が新卒で入った会社の業務は調色と呼ばれるものでした。

簡単に言うと、顧客の希望の色になるように塗料を混ぜて出荷する仕事です。

 

家の壁の色って例えば真っ白だったとしても少しずつ日焼けしたりしますよね。

そこで一部分剥げたりして、そこを塗り直す場合、塗りたて当初の塗料の原色の白色だと日焼けしてないから目立っちゃうので、日焼けした現在の塗料の色に合わせて色を朝食するんです。

しかもこれがなかなか難しく、「塗料が乾いた時に同じ色になるように」という条件が加えられるため、

  1. 塗料の原色を組み合わせて混ぜる。
  2. 板に塗って乾かす。
  3. 色を確認する。
  4. 色差があれば再度、色を足す。
  5. 色が一致するまで2〜4を繰り返す。

といった流れです。

しかも、これの難しいのが注文された塗料で、注文された量になるように調色しなければいけないんです。

 

無駄に作りすぎてしまった場合、それはストックせざるを得ませんが、次回同じ色で注文が来るか分かりません。

水彩絵の具と同じで、色は混ぜれば混ぜるほど濁り、黒ではない汚いドブみたいな色になるため、そもそも作り過ぎたら良くないのですね。

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まさに職人の世界

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匠の世界

ここまでの話でも難しいと思うかも知れません。

乾いた時の色の変化を予測し、目標となる色を予測し、注文の量に一致するように塗料の原色を選択し、混ぜていく。

3Lの真っ白が欲しいなら、まず原色の白を3L用意し、それを塗って乾かして、顧客の欲しい「真っ白」に対し、どれだけ色が違うのかを見本(顧客からもらう)と比較して、赤み青みと濁りがちょっと足りないなと思ったら、赤と黒を1滴ほど混ぜる。

黒の持つ青みと濁り、赤の赤みを入れるためですね。また赤の塗料が持つ黄色要素は黒が打ち消してくれるのでちょうど良いです。

 

こんな感じで原色の持つ要素を把握して調色するのですが、さらにもう一つ難しい条件が…!

塗料によって、原色の色味が違うんです。

 

基本的に顧客からの塗料は、ペンキと呼ばれる工業用塗料や建築用塗料がメインなのですが、塗料はそれぞれの目的に合わせて、錆防止、腐食防止などの効果があります。

車用の塗料、船用の塗料なども扱っています。

顧客はその目的に合わせた塗料で依頼をしてくるのですが、先程言ったような調色に必要な原色の特色の把握は、塗料毎に異なるので大変なんです。

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仕事が出来なくて泣いて、褒められて泣いた僕

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そもそも泣き虫なんですよ僕

そもそも僕はこの頃から仕事に対する向き合い方が今と似ていたのかも知れません。

仕事が上手く出来ない新人時代、悔しくて影でよく泣いていました。

自分を客観視出来てないからからこそ、なのかもしれません。

 

出来なくて当たり前だけど、出来ない自分が許せない。そんな気持ちで泣いていました。
そして、仕事が出来るようになり、先輩から褒められた時に、涙がポロポロと出てきたあの頃を思い出します。

 

職人的な業務なだけに、現場で働く人たちも職人気質。

口で教えてくれるのではなく、やって見せてくれるだけ。そんな無愛想な人たちの会社で一人、新卒として入った僕が認めてもらえた時はとても嬉しかったのを覚えています。

入社1年を待たずに退職

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なぜ退職を決めたのか

そんな感じでやっと仕事が自分でも出来るようになってきた頃、ある出来事がありました。

入社から1年が目の前に見えてきた3月。一人前に仕事をたくさんこなそうと、塗料にまみれながら仕事を頑張り、帰宅してお風呂に入り、体を洗って風呂から上がった時に気がついたんです。

肌が真っ赤に腫れ上がり、かぶれているのです。

 

原因は、溶剤である塗料を洗い落とすためのシンナーによるかぶれでした。

 

僕の家系は肌が強くない人が多いのですが(特に兄がひどい)、まさか自分がこうなるなんて。

痒くて、痛くて、仕事にならない状態で、病院に行っても「出来ることなら溶剤に触れないほうが良い」と言われ、この仕事を一生続けることがそもそも自分には向いていないんだと知り、ショックを受けました。

 

違う部署で水溶塗料の部署もあったのですが、当時の幼い僕は転属なんて発想が頭に浮かばず…。

 

飛びました(笑)

 

そう、翌日から会社に行くことなく、二度と出社すること無く退職。

僕のバックレ癖はここでついたんでしょうね!w

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そんな僕の現在

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なんとかなるって

あれから14年…10回以上転職した僕。

ついには市販の履歴書には職歴が記載しきれないので、スプレッドシートで自作した履歴書プリントアウトしてます。

 

まぁ何とかなるもんなんですよ。

こんな僕でも現在も奥さんと猫一匹養えてるんです。

 

辞めるのを躊躇してる新入社員の人がいたら、僕が言えることは一つ。

辞めても死にゃあしないよ。

 

5年前にゲーム業界で働きだして、鬱病になって毎日死のうって思ったあの頃のほうが辛いと感じます。

 

辞めたら、生活どうしようっていう不安と、漠然とした不安で毎日死にたくなる状態を比較したら誰だって前者の方が良いと思います。

結局、心が健やかじゃないと、お金があっても幸せにはなれないし、仕事は辞めてもコンビニでバイトとかしてたら最低限の生活ならどうにか出来ます。

そこから自分に合いそうな仕事を探すのが一番良いなって思います。

 

大体、一社目から自分に合う仕事につけるわけないんです。

自分をその仕事に合うように譲歩するのは当たり前ですが、譲歩しきれない部分って結局あるんですよね。

終身雇用が崩壊しつつある現代、一つの会社に長く務める時代は終わっています。

だからこそ収入や条件、自分がその仕事のためにどこまで譲歩できるのかとか、一番納得できる仕事に出会えるよう、無理しないで経験積んでレベル上げて、日々を過ごすくらいの気概で望めば良いんじゃないかと思うんです。

そうすれば、妥協で入った会社でも次の会社までの自分の成長フェーズと捉えて前向きに働けると思います。

現に、今働いてる会社も僕にとってそうですし。

 

どうか、新社会人の皆さん、穏やかで楽しく、充実した社会人生活を送ってくださいな。