胃もたれ沢 吐瀉夫の日常

ゲーム業界で働く社畜の僕が好きなものや、日々のあれこれを書いたり、気になったサービス・製品のレビューをしたりしてます。

女性だらけのチームで男性が働くということ

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オッス!オラ吐瀉夫!

みんな元気にソーシャルディスタンス!?

今日は題名の通り、女性だらけのチームで働く僕が直面する問題を綴ろうと思う。

 

女性と男性の違いは内面、外面の多岐にわたる。

そこで感じた僕の気持ちを赤裸々に吐露してみたい。

しかしながら、一点だけ皆さんに事前に伝えておくと、この話はフィクションだ。

 

決して事実ではないから、創作物として楽しんで欲しい。

繰り返すが、この話はフィクションだ。

 

まず、最初に僕の会社の状況を話そう。

スマートフォン向けアプリに関する事業を行う会社で、男女比率はおそらく5:5くらい。

もしかしたら女性が多いかもしれない。

そんな中、去年入社した僕が配属されたチームは僕以外が女性のチームとなっている。

大きなチームではないが女性5人と僕という状況。

 

僕は前職でスマートフォンアプリのプロジェクトリーダーをいくつか担当していたのもあり、マネージャーとしてアサインされた。

忙殺されていた環境から、のんびりとした働き方がしたく転職をしたものの、これまで僕が率いていたチームは男性だらけのチームだった

 

体育会系とまでは行かないが、チームメンバーとの関係性は良好だったし転職後も僕をしたってくれている元部下や、今の会社にやってきた元部下もいる。

前の会社の女性社員からは以前、僕のチームのことを「男子中学生のクラスみたい」「男子便所の会話」と揶揄されたが、一体感が強く本当に楽しかった最高のチームだったと思う。

チームビルディング、マネジメントの経験はそこそこある方だし、成功も失敗も経験してきた。

僕がチームを率いる中で特に大事にしているのはユーモアで、男性主体のチームにおいては下ネタが大いに役に立った。

 

しかしながら、女性だけのチームで下ネタなんてセクハラと叩かれる時代である。

そのため、まずはチームメンバーの価値観を知ろうとした。

入社して一ヶ月でマネージャーとしていきなり上に立つ僕に対して、警戒心を抱いていたチームメンバーに打ち解けるためだ。

なお、事前に上司から「君が入るチームはかなり排他的だから気をつけて」と言われていたのも納得のチーム文化だった。

 

チームで一番優秀な女子社員Aさんが、能力至上思考の個人主義で男嫌い。

他のメンバーは比較的柔和だが、それでも他のチームより我が強く、Aさんに追随している感じだ。

このAさんを敵に回したら全てが終わる。

僕は強くそう感じた。

 

自慢じゃないが、僕は女友達というものが一人も出来たことがない。

恋人も初カノが嫁で、そのまま結婚しているだけに女性の考えがわからない。

しかしながら、Aさんをヒエラルキーのトップにすえて、文化をこじらせていると感じた。

Aさんは社内でも注目度が高いほどの美人であるが、仕事面では人見知りかつ仕事でもワガママな面が目立つため、優秀であるにも関わらずイマイチ評価がされていないほどだ。

 

まず男である時点で、「こいつは無い」という評価をAさんからもらわないように、Aさんを筆頭にチームメンバー各位に菓子の差し入れや小さな物事に対しても感謝を伝える姿勢を忘れなかった。

これが功を奏し、だいぶ打ち解けることが出来たと思う。

昼休みにケーキを買ってきて、「皆で休憩しよう」と声をかけて、コーヒーブレイクと洒落込むわけだ。

もちろん僕の席は端っこだし、ケーキは余り物を選ぶことになる。

 

他にも彼女たちの趣味や、トレンドについても話を合わせる必要があるのだが、コレが全然合わない。

絶望的に合わない。

二次元アイドルや、ドラマのイケメン俳優の話をされてもついていけない。

女優の話なんかされても僕に分かるのはAV女優くらいだし、終始「へ〜そうなんだ〜」と愛想笑いとセットのどうでもいい反応がバレないように、やや大きめの反応を心がけていた。

これが地味に辛い。心が死ぬ。興味のない話辛い。

 

他にも辛いのが、女性同士の「可愛い」問題。

「Aさんって可愛いよね〜」「え〜Bさんも可愛いよ!」「Cさんの髪色キレイ!」

…。

つくづく興味のない話なだけでなく、下手に「可愛い」と言うと空気次第では「え?好意あるの?」「セクハラじゃん」という即死コンボに持ち込まれるので、乗っかるのも違う。

かと言って否定はもっとアカン。

一定の距離を取って、反応を求められない限りはアクションを起こさず。

もし求められた場合は、上手い具合に話を逸らすに限るのだ。

ここの落とし所を見つけるまでは本当に大変だった…。

 

また、元アパレル出身のメンバーもいるため、男性陣へのファッションチェックも厳しかった。

僕もオシャレな方では無いものの、細身体型のためレディースのアイテムを着こなしてなんとか及第点を取れていたが、時折「ダサい」だのの暴言を浴びせられることがあった。なんとも厳しい世界である。

基本的に男性に厳しいスタンスのため、他の男性社員に対しても「マジでキモい」「辞めればいいのに」「ウザい」などの言葉が跋扈する恐ろしい会話がたびたび発生する。

そんな時、僕はいつも立派な大人として彼女達にこう返すのだ。

「そっすよね〜。あの人最悪ですよね〜」

 

これが大人だ。

そう、僕はこの社会に馴染むため、共通の仮想敵を持ち、愚痴に乗っかることで女性の「共感」という大事な要素を抑えたのだ。

 

それからの日々というもの、やれ誰々がムカつくだの、誰々が勤怠乱れていてムカつくだの、誰々の髪色が気持ち悪いだの、何も産まない非生産的な会話を会社の中で繰り広げるという精神を地味に削るイベントに参加していた。

しかしながら、こうでもしないと…僕ごときでは、すぐに敵認定されて村八分なのだ。

 

これでも僕が心無い言葉を受けないかというと、そうでもない。

僕がこれまでにチームメンバーから受けた言葉を並べるとこんな感じだ。

 

「最初やべー奴が入ってきたと思った」「ガチでゲイだと思った」「結婚してるって聞いてなかったら安心できなかった」「ヒゲでメガネで次男はだいたいヤバい」「足が短い」「手汗がすごい」「喋るのが早い」「服ダサい」「キモイ」

 

何度も繰り返すが…こっ、この物語は…フィ、フィクション…です…ふぐぅ…っぐっぶぅ。

 

僕が彼女たちに何か厳しい言葉を投げかけたであろうか。

ただ僕はキモかっただけで、何も悪いことはしていないんだ。本当に生まれてきてスミマセンごめんなさい次はゾウリムシにでも生まれ変わります。

 

取り乱してすまない。

話を戻そう。

 

業務自体は優秀かつプロフェッショナルなメンバーであるため、仕事に関しては大きな問題はなかった。

上司の僕からの仕事の依頼も、嫌な顔をされて渋々請け負われるなど、地味に辛い部分が最初はあったが、今はもう懐かしい話だ。

 

これが業務外となるとまたややこしい。仕事はまだ彼女たちの毒づきなども、采配次第でどうにか調整できるが、業務以外の部分での交流を会社が推進しているのもあって苦労が耐えない。

例を上げると、このチームメンバー主体で立ち上げた社内サークルがるのだが、普通は社内サークルは自由に参加出来るはずなのに、何故かAさんによる審査がある。

そこでほとんどの社員はNGを食らう。特に男は誰一人としても入れなかった。

 

こういった事情で新人の加入が絶望的だったサークルだったが、サークルメンバーの一人が寿退職に伴って脱退。

そこで問題になったのが、サークルの最低人数条件を割ってしまったことだ。

新たにメンバーを探そうともこれまでずっと参加希望者を跳ね除けていてめぼしいメンバーはいなかった。

 

そこでサークルメンバーで、誰を入れるべきか話し合ったらしい。

アイツも無理、コイツも無理キモい、といった評価を下していく中でAさんはこう言ったそうだ。

「私、吐瀉夫なら別にいいよ」

僕はここで、一定の信頼を勝ち得たことに気づいた。

 

しかしながら僕は他のサークルにも複数加入しており、サークル加入制限のため見送った(ごめんよAさん)。

自分のチームメンバーとだけ向き合ってたら心が折れちゃうから、他チームの人たちと交流するために別サークルでよろしくやっていた僕だったのだ。

 

結果、Aさんのサークルは解散してしまったが、この件についてもちゃんと共通の仮想敵を用意して、そっちに矛先を向けてもらって僕に非難が及ばないように調整はしたのだけれど(いや、よく考えると僕は何一つ悪くないんだけど)。

 

色々と語ってしまったが、何度も言うようにこの話はフィクションだ。

少しだけ悔し涙的な何かが僕の眼球に溜まっているけど、この話はフィクションだ。

 

結局、人はみんな居心地が良い環境を求めるものだと思う。

だから同じ価値観の人で固まって過ごすものなんだ。

 

だから僕は男ばっかりのチームで、男子中学生みたいな下らない会話にキャッキャ出来る組織に戻りたいと日々願っている(涙。 

 

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