胃もたれ沢 吐瀉夫の日常

ゲーム業界で働く社畜の僕が好きなものや、日々のあれこれを書いたり、気になったサービス・製品のレビューをしたりしてます。

WEBTOON漫画『氷の城壁』が感情をかき乱しまくる傑作過ぎてしょうがない

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オッス!オラ吐瀉夫!

マンガ大好き36歳!

 

先日、前職のチームメンバーとご飯に行く機会があって、そこでオススメの漫画を紹介しあう流れになって、元部下の女性から「氷の城壁」という漫画をオススメされました。

少女漫画…っていうのかな。

いわゆるアプリの漫画で、WEBTOON(ウェブトゥーン)と呼ばれる縦読み作品。

僕はあまりウェブトゥーンが好きではなく、距離を取っていたのですが、この「氷の城壁」コミックシーモアで現在48話?48冊?まで無料だったので読んでみた。

漫画「氷の城壁」

氷の城壁

人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川小雪。

高校では誰ともつるまずに1人で過ごしていたけど、なぜかぐいぐい距離を詰めてくる雨宮ミナトと出会い――?

孤高の女子・小雪、学校の人気者・美姫、距離ナシ男子・ミナト、のんびり優しいバスケ部員・陽太。

どこかちょっとこじれた4人の、もどかしい青春混線ストーリー!
コミックシーモア「氷の城壁」より引用

 

うんうん、物語の導入は人付き合いが苦手な女子高生「氷川小雪」。

周りから怖がられる彼女(人付き合い苦手)が自分自身と自分の周りの人間との価値観の違いや、付き合い方に苦悩する始まり。

中学時代の苦い経験を時折挟んでいく。

小雪の心の壁=氷の城壁、なのかなと。

この彼女を中心に友人である「美姫」、その友人である「ミナト」「ヨータ」達との青春・恋愛物語なのだけれど…。

 

すげぇしんどい。

 

この作者さん、本当に凄い。

ここまでか…と思うほどに、人間の内底にある、辛い感情と向き合ってくる。

 

そして読むほどに引き込まれ、どうなるのかとハラハラしながら読んだ。

 

正直、自分は恋愛モノのドロドロだとか人間の醜い部分を描いた作品が嫌いだ。

人が汚いことは知っている。

フィクションくらい、エンタメくらい楽しませてくれよ、と。

だから避けてきた。

 

でもこの作品は少し違うというか、

大人ので自分でさえ、しんどいと思う感情と

高校生たちが内省して、向き合ってるんです。

 

ひたむきに、自分自身や他人の心と、逃げずにしっかりと向き合ってる。

そして少しずつ、少しずつ前に進み、成長していく。

「あ~確かにこうだよな…」と納得できる、落とし所を見つけて、子供達が成長していくんですよ…。

 

オッサンの僕は、そりゃ見届けたくなりますって。

 

最初、嫌なやつだなコイツ…と思ってたヤツも、さまざまな行き違いや誤解、偏見、思い込みが絡まってしまっていたり。

 

みんな本人なりに悩んで葛藤して、必死に今を生きてた。

 

誰がそんな子達を憎めようか。

 

どれもが共感できるけど、普段は考えないような、心の奥底にある感情。

絶対に誰もが持っているだろうけれど、なかなかここまで向き合って描いてる作品はそうないんじゃないか。

 

少年、青年漫画ばかり読んでいる自分は、このレベルまで切り込んだ作品は初めて出会ったかもしれない。

女性向け、女性作家ならではの細やかな感情の機微を描いた傑作ですよ…。

 

無料分を一晩で読み終わり、残りの巻を全部買ってしまった(笑)

 

もともとはLINEインディーズ漫画だったらしくて、最初はプロのクオリティとまではいかないんですが、全然読めるレベルで徐々に上手くなっていくし、好感の持てる絵です。

 

個人的にはハッピーエンドだったと思うので、ハラハラしながらも最後まで読めて良かった。

最終話が第一話と対比で描かれているのが、個人的に最後に憎い演出するなーとw

主人公達の成長を通して、自分の心も成長できた気がします。

心のデトックスというか、何回も泣いたし、スッキリしました。

 

本作、マジでオススメです。

何か、面白い漫画がないか?と探している方がいたら、まずこの漫画を是非読んでほしいです。

アプリじゃなくても、ブラウザでも48話まで無料なので!

コミックシーモア「氷の城壁」