胃もたれ沢 吐瀉夫の日常

ゲーム業界で働く社畜の僕が好きなものや、日々のあれこれを書いたり、気になったサービス・製品のレビューをしたりしてます。

最近、年を取ってから地頭の良さを間違った事に使っていると気づいた

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オッス!オラ吐瀉夫!

高卒で13回も転職しながら、数年前にとある開発会社の地方拠点の立ち上げ責任者として採用され働く社畜ゥ!

 

ということで、職歴も学歴もUNKOな僕ですが、それでもこれまで成果を上げて出世し、評価されていただいた中で、周りや上司から「地頭が良い」とか「頭の回転が速い」と言われることがあります。

 

この「地頭の良さ」が具体的に何を指すのかは人それぞれちょっと認識が違うかもですが、まぁ簡単に言えば、物事を速く理解し、処理する能力が高いのかなと思います。

ふふ

例えば僕は会話の中ですぐに下ネタに繋げてふざけることが多いのですが、そういう部分にも活かされている(?)と思います。

 

仕事をしていても緊急の案件が差し込んだ時に、合理的に正しい方法とその手順をいち早く考え、それが本当に問題ないか頭の中で検討し、すぐに話し合いの場に出したりといったところで活きてきます。

 

これまで管理職、現場のリーダーとして働いていてこの能力は特に役立ってきたなと思うのですが、最近そこに一つ問題が出てきているなぁと感じました。

 

先日、とある障害が発生してその対応方針を決めなければいけない場面になったのですが、いつも通り合理的に正しい方法をサッと提案。

そこで各メンバーから懸念点などが出てくるもそれを次々と説き伏せ(論破っぽくならないように)てる中で、違和感に気付いたんです。

 

あれ、これ正しくない対応だ。

 

本当に正しい方法は別にあって、自分が一番楽な対応をそれっぽい理由を次々とリアルタイムで並べ立てて、話し合いの中で自分がやりたい方向に誘導していると気付いたんです。

 

僕の提案したやり方でも悪くはないけど、ベストじゃない。

本当の対応が工数6H、リスク0%だとするならば、
僕の提案は工数0.5H、リスク30%というもの。

 

このリスク30%は確かに軽視して良いかどうかはなかなかに判断が難しいものですが、これまでの自分やこのチームだったらシッカリと対応しそうなもの。

 

それをメインの担当者が自分だから、定時で上がりたいから、無意識的にバイアスがかかって楽な方法で解決しようと周りを説き伏せていた事に気づき、少しショックを受けました。

なんてこった

自分がなりたくなかった人間になっているなぁというショック。

眼の前の仕事に全力で取り組んで(気分が向かない場合はサボりもするが)、信頼を獲得し、成果を着実に上げていく泥臭いスタイルが自分のやり方でした。

それが年を取って、働き方改革もあるが、業務時間が減ると「頑張らないでいたい」という癖が身についたのか、無意識的にやっていたことがなかなかビックリ。

 

すぐにその場で、方針を変更し適切な対応方針へ変更し、時間をかけてシッカリと対応しました。

 

ただ、その仕事の帰り道、自分のこの事実に若干の精神的ダメージを受けて、肩を落としながら帰りました。

実は先月にも副業先に提出した企画書の作成~プレゼンでも、似たようなことをしていて「なりたくなかった人間になっている」と感じていたので、余計にショック。

 

37歳を迎えた今、老獪に働くのも大事ではあるものの初心を忘れず、真摯に向き合う人間でいたいと強く思った日でした。